車の維持費、けっこうかかりますよね。
たとえば保険料・税金、車検、ガゾリン代。軽自動車1台だって年間10万円は軽くかかりますし、普通自動車なら年間20万円を超えるケースもあります。
維持費で見直ししやすいところというと、やはり自動車保険ではないでしょうか。
候補として、ネット型自動車保険への切り替えを考えることもありますよね。
でも、いざと見直そうとすると
「ネット自動車保険は本当に安いの?」
「ネット型自動車保険って不安だけど、手続きはむずかしい?」
「ネット型自動車保険は私向き?それとも今までの自動車保険の方がいい?」
上記のような疑問を思い浮かべることは、あると思います。もしそうでしたら本記事はお役に立てると思います。参考にしていただければ幸いです。
自動車保険は自賠責保険と任意保険の2種類です。
- 自賠責保険:自動車所有者が義務付けられている保険(車検のときに入る強制保険)
- 任意保険:自賠責保険で保証できない範囲を補償する民間の自動車保険←本記事はこちらについてです
ネット型自動車保険にすると安くなる?
私の場合ですがネット型自動車保険の切り替えで1万円とちょっと、安くなりました。
下記保険料を比べた結果です。
※切り替えで保険料が安くなるかどうかはご自身の状況によります。必ず保険料が安くなることを保証するわけではないのでその点はご了承ください。
ネット型自動車保険 | 以前加入していた自動車保険(代理店型自動車保険) | |
初年度 | 28,990円 | 41,920円 |
2年目 | 33,480円 | 40,800円 |
運転者条件:夫婦のみ
年齢条件:35歳以上
使用用途:日常・レジャー
対人補償:無制限
対物補償:無制限
人身傷害保険:あり
特約:対物超過修理費用特約、バイク保険特約、弁護士特約など
安くても中身は同じ
保険料が安いと保険内容が違うもの?と思うかもしれませんが、保険の中身は全く同じです。
保険料が安いのは代理店を通さないなどきちんと理由がありますのでご安心ください。
ネット型自動車保険はみんなにおすすめ?
中身が同じで保険料が安くなることが多いネット型自動車保険。みんなにおすすめしたいところですが、実は向かない人もいます。
ネット自動車保険に向かない人はこちらです。
- 代理店担当に信頼している人
- 対面対応があると安心できる人
- 保険のことをできるだけお任せしたい人
理由は、代理店の存在にどれくらい依存しているかという点にあります。
ネット型切り替えで不便になる?
ネット型自動車保険は代理店がありません。特に代理店の依存度が高い人、特に高齢の方はネット型への切り替えで不便になる可能性があります。
例えばどんなこと?といいますと、3つくらいあります。
- 対面対応がなくなる
- 保険契約や見直しは自分が主体になる
- 代理店が代行していた手続きを自分でやらなくなくてはいけない
ネット型自動車保険は対面対応がいらない人向け
ネット型自動車保険は代理店がなく対面対応がないのも特徴です。そのため対面対応は不要と思っている人はネット型自動車保険で困ることはないかもしれません。
他に切り替えのメリットが大きい人は、下記に当てはまる人です。
- 困ったときは自分で調べて解決できる人
- 対面でなくても電話やチャットで相談できる人
- インターネットに慣れている人
- 代理店担当との対面対応がいらない人
参考
ネット型自動車保険が気になった方は、一度見積もりサイトの活用して今ご加入の保険とネット型自動車保険をくらべてみるのもおすすめです。
ご利用のときは、手元に免許証・車検証または保険証書があると便利です。
以下ネット型と代理店型それぞれの自動車保険を深掘りしてみます。よろしければ、参考にしてみてくださいね。
ネット型自動車保険と従来の自動車保険の違い
ネット型自動車保険と従来の自動車保険の違いは、下記の表にまとめてみました。
ネット型自動車保険 | 代理店型自動車保険 | |
契約形態 | 損害保険会社と直接契約 | 保険代理店(自動車販売店など)を通して損害保険会社と契約 |
プラン | 自分で作る、電話で相談もできる | 代理店担当者にお任せできる |
保険料 | 同じ条件なら安くなることが多い | ネット型より高くなることが多い |
補償範囲 | 代理店型自動車保険と同じ | ネット型自動車保険と同じ |
ロードサービス | あり | あり |
サポート | 電話・チャットサポートが中心 事故時:損害保険会社の専任担当が多い 現場急行:あり(ない会社もある) | 対面対応が中心 事故時:代理店担当が損害保険会社に取り次ぐ、示談交渉は損害保険会社専任担当に引き継がれる 現場急行:代理店担当が駆け付けることもある |
メリット | 保険料が安い 各種手続きは自宅・ネットで完結 | 代理店の対面サポートがあるので、知識がなくても安心 手続きは代理店におまかせできる |
デメリット | 対面サポート× ある程度の知識が必要 手続きは自分でしないといけない | 保険料料はネット型よりも高くなることが多い 基本来店が必要 |
契約 | 基本的は単年契約 | 3年契約もできる |
ネット型自動車保険の特徴
ネット型自動車保険は今までと全く同じ補償にもかかわらず、保険料が安い。これが最大の特徴でありメリットです。
なぜ安い?
まず、保険料が安くなる理由は代理店を通さずに私たちと損害保険会社が直接契約しているからです。
代理店を通さないので、保険料以外の費用がかからない。結果的に、私たちに請求される自動車保険料が保険料が安くなるという仕組みです。
次に、契約や手続きなどインターネットで完結するというのが2つ目の理由です。店舗を持たなければそれにかかわる家賃や人件費もかなり圧縮できます。その結果的自動車保険契約までの経費が抑えられて、自動車保険料が安くなるという仕組みです。
このようにネット型自動車保険は徹底的に保険料を抑える仕組みで作られているので、私たちは従来より安い料金で自動車保険に加入することができます。
ネット型自動車保険がおすすめな人
そのため、自動車保険料を安さ重視の方、あるいは代理店は通さなくても大丈夫という方はネット型自動車保険を検討してみる価値があります。
- 安さを優先したい
- 代理店の必要性を感じない
- 人との対面を避けたい人
- 自動車保険の知識がある人
- (わからないときに)用語を調べるのが苦痛にならない人
- オンライン手続きに慣れている人
- 代理店と保険以外の取引がない人
ネット型自動車保険のデメリット
ネット自動車保険の最大のデメリットは、対面のサポートが受けられなくなる点にあります。
繰り返しますが、ネット型自動車保険の特徴は代理店を通さないことです。代理店を通さないことは保険料は割安になるメリットもありますが、同時に代理店担当者のサポートがなくなる、ということ。
ネット型自動車保険に乗り換えた場合は、今まで代理店がしてくれていた手続きなどは、ある程度自分で行うことになります。安くなる分、すこしの手間が増えることは承知しておかないといけません。
ネット型自動車保険が向いていない人
ネット型自動車保険が向いていないのは、対面サポートがないのは心配な人、またはある程度の手続きを代理店におまかせしていた人です。
ほかに当てはまることがあれば、もしかしたら従来の代理店型の自動車保険の方がご自身に合っている可能性があります。
- 代理店担当者を信頼している
- 代理店と自動車保険以外に車検・修理など取引がある(情報を集約できる)
- 手続きはめんどくさい、できるだけ人にお任せしたい
- 対面対応が安心する人
- インターネットが苦手
ネット型自動車保険が向かない人は諦めるしかないのか
ネット型自動車保険が合わない人は、諦めるしかないかといえばそうではありません。
保険料が安くならないか、見直せる条件はないかを相談してみる、ということもできますよ。
私に過去の経験ですが、代理店担当者の提案で運転者限定特約を見直しして年間保険料が3000円くらい安くなった経験があります。
運転者限定特約とは、運転する人を限定することで保険料を抑えることができるものです。
反対に運転者限定なし(誰が運転しても補償を受けられるようにしておくこと)は保険範囲が広くなるため、そのぶん保険料が高くなります。
このようにダメもとで交渉して必要な補償はそのままで保険料が安くなるケースも、絶対ではないですがあるかもしれません。
代理店担当者の方に、保険料が安くならないかぜひ相談してみてください。対面で相談できることが代理店自動車保険の強みだったりしますから、ぜひご検討ください。
両方とも見積もりするのがおすすめ
ネット型自動車保険と代理店型自動車保険、できたら両方とも見積もりをとるのがおすすめです。
理由はまず、同一補償の条件で金額比べることで予算に合った保険が選びやすい点です。同じ補償を受けるなら安い方が、やっぱりうれしいですよね。
2つ目は、ネット型自動車保険と代理店自動車保険の差額を知ることで納得した買い物ができるからです。
前述していますが、代理店自動車保険はネット型と比べると高くなる傾向があります。
もちろん価格優先で選ぶということもできます。しかし見積もり差額次第ではあえて高くても代理店型自動車保険の方が安心だ、というケースもあるかもしれません。
やはり自分が納得できる選択をするという点で、ネット型自動車保険と代理店型自動車保険の相見積もりをとっておくのがおすすめです。
ネット自動車保険見積もり方法
ネット型自動車保険の見積もる方法は、2つあります。
- 各社ホームページを訪れて見積もりを出す方法
- 一括見積もりサイトで見積り額を出す方法
各社ホームページを訪れて見積もりを出す方法
この方法のメリットは、見積もりする会社を自分の決めた会社に限定できるところ。なので他の会社の情報はいらないよ、という方に最適です。
デメリットの1つ目は他の会社の見積もりの比較ができないところです。
2つ目は検討したい保険会社が増えたときに時間と手間がプラスでかかる点でしょうか。
そのため、見積もりを出したい会社が1〜2社だけの人、他の見積もり金額はいらないよって人は、各社ホームページを使って見積もりを出すのがおすすめです。
見積もりを出したい会社が決まっている人
他の見積もり金額はいらない人
一括見積もりサイトで見積もり額を出す方法
一括見積もりサイトを使うメリットは、サイトから車の情報や補償条件を入力することで複数社の見積もり額を出すことができるところです。無料ですし、気軽に使える点もいいところ。
どんな人に最適かというと、ネット型自動車保険は決めてないけど複数の見積もりから決めたいという人や気軽に見積もりしてみたいということ人には、一括見積もりサイトの利用がおすすめです。
デメリットは、対象会社は大手を中心に豊富な取り揃えはありますが日本にある全ての損保を網羅しているわけではない点くらいです。いろいろ考えても保険会社は大手の方が安心なので、こちらのデメリットは多くの人には当てはまらないように思います。
そのため、多くの人におすすめできるのは一括見積もりサイトを利用する方法です。
どこにするか決めてないけど見積もりを見て考えたい人
急がしいので短時間で複数の見積もりを出したい人
一括見積もりサイトはこちらから
免許証・車検証又は保険証書があるとスムーズに見積もりが作れます。
まとめ
今回はネット型自動車保険はいろいろな疑問について解説してきました。
ネット型自動車保険は絶対というわけではありませんが、既存の自動車保険と比べると安くなることが多いです。
そしてネット型自動車保険は向いている人と、反対に向いていない人もいます。簡単にいいますと、ネット型自動車保険のメリットがあるのは対面対応や担当者との面談がいらない人。そしてある程度の手続きを自分ですることに抵抗がない人でしたね。
もしネット型自動車保険を検討されているようでしたら一括見積もりサイトが便利ですのでご活用ください。
ぜひご自分に合った自動車保険お選びいただき、良いカーライフをお過ごしください。