FPの勉強していると電卓が必要な問題がありますよね。
「電卓持ち込みできる?」と思ったあなた、大丈夫です。
FP試験は電卓の持ち込みが許可されています。
今回はFP試験に持ち込みできる電卓と選び方のポイントを見ていきます。
本記事はFP3級試験で持ち込んだ電卓も紹介。
よかったら最後までお付き合いください。
100均の電卓を検討している方はこちら「FP試験の電卓|100均で大丈夫?電卓購入してレビューしてみる」
電卓に条件あり
FP試験当日に持ち込める電卓はいくつか条件があります。
- 電池内蔵
- 演算機能のみ(関数機能、音を発する機能、プログラム(計算式)入力機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能があるものは禁止)
- 数字を表示する部分がおおむね水平
- 文字表示が1行
- 大きさは26cm×18cm以内
(参考:日本FP協会)
- 故障に備えて複数台持ち込みOK
- 試験で使えるのは1台
- 電卓を忘れても電卓の貸し出しはしていない
検算機能は大丈夫なの?
検算機能があるものは、要注意です。
6,000円以上する電卓は検算機能などの便利な機能がありまうす。
検算機能は計算過程を記録しているものではありませんが、前回の計算結果を記録する機能です。
どの説明を見ても検算機能がOKかどうかつきません。そこで、FP協会に問い合わせをしてみました。
問い合わせの結果
結果は「検算機能のある電卓は持ち込めない」と回答をもらいました。
つまり、検算機能はNG。
持ち込む電卓が検算機能があるものは避けましょう。
時間計算
時間計算がある電卓も持ち込みOKです。
日本FP協会の要項に「時間計算」と明記されています。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、
引用元:日本FP協会
売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。
不明点はFP協会へ
電卓について調べてもわからない時もあるかもしれません。
そんなときはFP協会直接聞いてしまう方が早いです。
問い合わせ先はこちら
日本FP協会03−5403−9890(営業時間 平日9:00〜17:30まで)
新たに電卓を新調した方がいい人は?
今使っている電卓に特に不満がないなら、無理に新調する必要はありません。
しかし、FP試験をいい機会として電卓をバシバシ使いたいとお思いの方は電卓を新調するのもおすすめですよ。
特にこちらに当てはまる方は、電卓の新調がおすすめです。
- 気分を変えたい人
- FP2級以上を目指したい人
- 簿記試験取得を視野に入れる人
- 手持ちの電卓を持ち込みできない人
私は5年使った100円均一の電卓を持ち込み予定でした。
しかし、内蔵電池が切れてまして。
電池を変えるという手もありましたが、気分を変えるため電卓を新調すること。
結果的には8桁表示のため、買い替えてよかったです。
参考記事「FP試験の電卓|100均で大丈夫?電卓購入してレビューしてみる」
8桁は足りない
8桁で足りないの?と思われる方も多いかもしれません。
100円均一の8桁電卓だと1000万単位まで。
億単位の計算ができません。
実はFP3級では億単位(10桁)の計算が出てくることもありますから、8桁電卓をお持ちの方は買い替え推奨です。
電卓の選び方
私は電卓を基準はこちらでした。これから電卓を新調する場合もこちらを参考にしてみてください。
- CASIOか、SHARPか
- 押しやすいキー配置か(チェックポイントは「0」「=」「+」の位置)
- チルト機能があるか
- 液晶部分が見やすいか
- 滑り止めがあるか(できれば4箇所)
- 表示領域が12桁
CASIOかSHARPの違いは?
複利計算のときに違いがでます。
例えば100万円を1%で3年複利運用したときです。計算式としては、こちらの表記になります。
100万円×(1+0.01)3=103万円
CASIO
(1+0.01)××==×100=103.03(万円)
×を2回押さなくてはいけません(慣れると自然とできるようになるのでさほど神経質にならなくても大丈夫です)
×を2回押すと上の部分の「K」が目印です。
SHARP
(1+0.01)×==×100=103.03(万円)
SHARPの場合は×は1回でOK。これが複利計算のときのカシオとの違いです。
ご自分の使いやすい方で選んでみてくださいね。
押しやすいキー配列か
押しやすいキー配列を選ぶポイントは、今一番使う電卓と同じキー配列を選ぶことです。違うキー配列だとストレスが溜まります。
特に「0」「=」「+」の位置は見逃してはいけません。
今の電卓と新調する電卓をしっかり見比べて選んでくださいね。
例えばですが、もしスマホの電卓を一番使うようならスマホのキー配列と同じようなキー配列の電卓を選ぶのがおすすめです。
そうすると、使い始めたときに戸惑うことなくスムーズに体に馴染んてきますよ。
キーの押し心地も大事
キーの押し心地も念のため確認しておくことも大切です。
電卓は長い付き合いになるため、最初が肝心。
できるだけ実物を触れて決めましょう。
見やすさも譲れない
試験本番で表示が小さくて、見間違えちゃうなんてことは避けたいですよね。
そのため、液晶部分が大きく表示されてみやすい電卓が適しています。
試験本番でも使うなら、個人的にはミニサイズよりも「セミデスクタイプ」「デスクタイプ」がおすすめ。
ある程度大きいと安定した押し心地になるところもメリットです。
携帯性は失われますが、液晶の見やすさは一押しですよ。
大きさの規定も参考にお選びくださいね。
外寸は26㎝×18㎝以内のものを選ぶ(参考:日本FP協会)
試験本番で重視したい滑り止め
試験本番で重要なのが叩いた時にズレないこと、安定していること。
試験を経験した身からすると、本番の試験では片手で試験問題を読み、電卓は片手でバシバシ打ちたい。思わぬ問題に苦戦して時間がなくなるなんてこともあります。
滑り止めがない電卓を使って電卓がずれて押し間違え、なんていやですよね。
そのため電卓を新調するとき見落としがちですが、滑り止めがついている電卓を選んでくださいね。
購入したのはカシオの電卓【DF-120GT】
私が購入したのはカシオの電卓【DF-120GT】です。
あまり高いものでなく、使いやすそうなものを探していたところ、こちらに辿り着きました。
Amazonや楽天での口コミ評価も上場です。(どちらも星4以上)
もちろん持ち込みOKでした(念の為FP協会に電話し、大丈夫と確認も取れています)
よかったところ・よくなかったところ
カシオのこの電卓を買って、10ヶ月経ちました。
総合的には買ってよかったし、普段使いでも試験本番でもおおむね満足できる電卓です。
よかったところ
まずは、よかったところです。
キー配列が絶妙
液晶表示が大きくて見やすい
「5」に出っ張りがありブラインドタッチできる
試験だけでなく家計簿をつけるときにも活躍しています。
少し大きめですが、日常使いにもピッタリの電卓です。
チルト機能がよい
この電卓は、液晶表示部分が立ち上がる設計になっています。
見やすい角度に調整できるので、案外重宝する機能です(なぜか上位機種はチルト機能がありません)
しかし水平にならないところはデメリットです。日常では全く気になりませんが、持ち運びのときに場所を取るので試験当日は不便かもしれません。
よくないところ
よくないところはこちらです。
- 大きい
- キーを押す音が大きいかも
- 滑り止めが2箇所だけなので滑りやすい
- 「=」を強く押すとカタカタいうところ
- 液晶部分が真っ直ぐにならない
ぱっと見でわかりますが、この電卓少し大きいです。
ただ、毎日使っていると大きさは気にならなくなってきます。
キーを押す音
日常使いの時は気になりませんが、試験のとき「カチカチ」はやや気になりました。
ただお値段が2000円台なので、まぁ納得して使っています。
滑り止めが2箇所なこと
滑り止めが2箇所しかない点は残念な点です。
電卓を移動させたいときに滑ることもありました。
仕方がないので、100円ショップの滑り止めを使って滑り止めを補強して使っています。
同価格帯のシャープの電卓EL-VN82は滑り止め4箇所ありますので、SHARPのキー配列がお好みだったらこちらがおすすめです。
こちらのシャープの電卓は「coming soon」で詳しくレビューしていますのでご覧ください。
「=」を押すとカタカタするところ
普通に押す分にはガタガタすることはないのですが、右下の「=」キーを強く押したときカタカタ音がします。
音がカタカタするのは、強く「=」キーを押したとき。
Amazonレビューに「カタカタする」という口コミもあったので気になっていました。実際購入して、使い始めたときに「これか…」となりました。
少し残念でしたが、「=」キーを強く押さず、普通に押せば全然気にならないので満足して使っています。
液晶部分が真っ直ぐにならない
DF-120GTはチルト機能がありますが、完全に平らにはなりません。
普段全然平気なのですが、試験当日の持ち運びには難ありです。
液晶部分を保護しなかった私もいけないのですが、そのままリュックに入れて運んだら画面に傷がついてしまいました。
なので、もし試験でこの電卓を持ち運びするときはケースや布で保護しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はFP試験に持ち込みできる電卓について、持ち込みできる条件も見てきましたね。
また試験に実際に持ち込んだ電卓も詳しくレビューもしました。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。